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夏場の食事管理

高温多湿の季節、ニュースでも食中毒の話題がよく取り上げられますが、この季節、下痢・嘔吐などの消化器症状で来院するわんちゃん・ねこちゃんも多くなります。
その原因の多くが食べたものによるものです。
缶詰フードに関しては置きっぱなしにする方はまずいないと思いますが、ドライフードに関しては腐るようには見えないので、つい放置し、特にねこちゃんの飼い主様には、少なくなったら注ぎ足している方もおられると思います。
または、開封後、数か月経っているドライフードを与えていませんか?
ドライフードといえども若干の水分は含んでいますし、プレミアムフードといわれるもの程、合成保存料を含んでいないのもありますので、特に高温多湿の季節の季節はカビが生えやすく、劣化・腐敗し易くなります。
また、特に気を付けていただきたいのは鳥のササミ肉です。わんちゃんの飼い主様の中には茹でたササミを好んで与える方がいらっしゃいます。冷蔵庫に保存されるので2~3日は大丈夫であろうと思われがちですが、私の経験上、夏場では、茹でたササミが原因と思われる消化器症状を呈するわんちゃんを診察することがよくあります。茹でた後に、たとえ冷蔵庫に入れたとしても24時間以内に消費してください。
余ったものは、もったいないと思っても処分してください。
めんどくさいと思わないで、その日にあげる分だけ調理してください。もちろん生のままで何日も冷蔵保存するのは論外です。
すなわち、飼い主様自身が、口に入れられるかどうかということを基準にして判断してください。

アーバン動物病院

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