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歯周病

あけましておめでとうございます。

今回は歯のお話です。
最近、テレビコマーシャル等でも「歯周病」という言葉を耳にすることがよくあると思います。
わんちゃん、ねこちゃんには人間での、いわゆる虫歯にあたるものは、多くありませんが、
歯周病になっている、わんちゃん、ねこちゃんは、かなり多く見受けられます。

歯周病とは一般に、辺縁性歯周疾患(歯肉炎・歯周炎)のことを言います。
歯に歯石が付けば歯周病になるというわけではありません。
歯周組織の歯肉の溝(ポケット)に歯垢や歯石が蓄積すると歯肉炎となり、
さらにそのまま治療せずに放置すると、細菌やその毒素が歯肉溝深部へ侵入して
接合上皮が消失し、歯周炎になります。歯肉だけに炎症が起こっている歯肉炎は、
原因を除去すれば回復可能ですが、接合上皮が消失し、歯周組織(歯根膜・セメント質・歯槽骨)
の破壊を伴った歯周炎は、もはや治療を行っても、元のどおりには回復しません。

歯周病を防ぐには、当然のことながら、日ごろの歯のお手入れが大切です。
私が、獣医大学を卒業した当時は、わんちゃん、ましては、ねこちゃんに歯磨きを行っている方は
ほとんどいなかったと記憶しています。
今日では、多くのわんちゃんの飼い主様が歯のお手入れをされています。
ねこちゃんでも歯磨きをさせてくれる子もいます。
デザインが工夫されたイヌ・ネコ専用の歯ブラシや、美味しい味のついた歯磨きジェルもあります。
歯磨きが苦手な子でも、デンタルシート、デンタルスプレー、デンタルガム、
飲み水に混ぜて使用するアクアデントなど、様々な方法で、歯周病を予防することができます。
ご相談いただければ、その子に合った予防法をご提案させ頂きます。

決して「うちの子の歯の手入れは無理」とあきらめないでください!

 

 

 

アーバン動物病院

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