一般的な病気について

歯科

歯科

動物も人間と同じように歯の病気に罹ることがあります。

野生動物は、大きな食べ物を食いちぎることでメンテナンス効果をもたらしますが、人間と一緒に暮らしている場合は、小さなフードを食べるため、きちんと歯の手入れをしてあげることが必要です。

ご自宅で気を付けて頂きたいこと

特にイヌは歯周病になりやすいと言われています。
また、歯の根元が化膿して目の下が腫れているような状態になることもあります。
そのような状態にならないためにも、毎日の歯の手入れをしっかりとおこなうようにしましょう。
ただし、急に歯を触ると嫌がりますので、普段からなるべく口周りを撫でてあげ、口に触ることを嫌がらないようにしておくことが大事です。

人間と同じような歯みがき以外にも、手入れの方法はいくつも種類がありますので、飼い主さんのライフスタイルなども考慮しながら、しっかりと続けられる方法を選んで頂ければと思います。

当院の検査・治療

動物の歯科治療はかなり進歩しており、人の歯科と同じように欠けたところに詰め物をして修復をしたり、歯石を超音波で除去し、その後で歯の表面を機械で磨きます。
ただし、人のように何度も通って少しずつ治療するのは困難ですので、通常は全身麻酔をかけて一度に最後まで処置を実施します。

そんな時は、早めにご来院ください。

皮膚科

皮膚科

細菌や寄生虫によって動物の肌が荒れることもありますが、近年、人と同じように食物アレルギーやアトピーになる動物が増えています。

その主な原因は、ハウスダストと食事です。
耳が赤くなっていたが、食事を変えただけで症状が治まったということも珍しくありません。

ご自宅で気を付けて頂きたいこと

タバコやホコリによって動物の皮膚がダメージを受けていることがあります(呼吸器疾患も引き起こします)。
できるだけ家の中は清潔な状態を保ち、可能であれば空気清浄機も常時稼働して頂ければと思います。
また、アレルギーの原因となっている食べ物が分かったところで、ご自宅でホームメイドフードを作ると、栄養バランスを崩して別の病気を誘発することにもなりかねません。
アレルギー対策のフードも販売されていますので、そちらを活用されることをお勧めします。

シャンプーに関しては、月1回以上を目安におこなって頂ければと思いますが、シャンプーそのものの選び方も重要で、皮膚病治療用やノミ対策用など様々な製品があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
一概にどれが良いという訳ではなく、動物の種類や健康状態によって最も適したものは変わってきますので、当院にてご相談頂ければと思います。
また、普段から歯みがきなどをおこなうことで、ちょっとした皮膚や毛の変化に、早めに気付いてあげることが可能です。

当院の検査・治療

動物の血液検査によるアレルギーテストはかなり優れており、人よりも高い精度で食物アレルギーやアトピーの原因を判定することができます。
きちんと検査をせずに対症療法を続けていくと動物は薬漬けになってしまいますが、当院ではしっかりと原因を突き止めた上で、フードを変えたり弱い抗原を注射して抵抗力を高めたりと、様々な効果的な治療をおこなっていきます。

ご自宅でのケアについてもアドバイスさせて頂きますので、何でもお気軽にご相談ください。

そんな時は、早めにご来院ください。

眼科

眼科

動物の眼の病気は、長年見過ごされてきたという側面がありますが、動物のクオリティ・オブ・ライフを考えた時、「見える」ということがいかに重要なのかは、言うまでもありません。

ご自宅で気を付けて頂きたいこと

いつも動物と触れ合い、観察をすることで、ちょっとした変化…つまり、目が白く濁っている、物にぶつかる。といったことに気付いてあげられます。

早期発見・早期治療を実現するためにも、少しでもおかしいと感じたら、すぐに当院へ連れてきてください。
動物は自分で症状を訴えられませんので、普段から飼い主さんとスキンシップを取っていることが重要です。

当院の検査・治療

目の病気は、原因の特定が難しいことがあります。

例えば、イヌは8歳以上になると白内障を発症することがありますが、似たように目が濁ってみえる核硬化症というものがありますが、それで、失明することはまずありません。一見症状が似ているので、これを鑑別しなくてはなりません。
また、結膜炎になった時、その原因がドライアイである場合もありますが、それを見逃してしまい抗生物質を点眼し続けると、いつまでも病気は治りません。

当院では、精度の高い検査や幅広い知識によって、病気の原因を的確に判断してから治療を進めるようにしています。

そんな時は、早めにご来院ください。

循環器科

循環器科

循環器科は、心臓に関する病気を扱う分野です。
同じイヌであっても、犬種によって発症しやすい心臓疾患があります。

例えば、チワワ、トイ・プードル、ミニチュア・ダッグスフンド、ポメラニアン、シー・ズー、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル等の小型犬に多く見受けられます。

ご自宅で気を付けて頂きたいこと

高塩分の食事は、心疾患を悪化させます。
人にとっては「ほんの少し」のおやつでも、身体の小さい動物にとっては摂取し過ぎということは多々あります。

欲しがるし可愛いからあげたくなるという気持ちは良く分かりますが、それは本当の意味で動物を幸せにすることには繋がりません。
毎日の食事が、病気の発症や寿命に大きく関わってきますので、適切なフードを選び、量も与え過ぎないようにしてください。

当院の検査・治療

イヌやネコは先天性の心臓疾患を持っていることがあり、本来生まれた時に閉じなければならない血管が開いたままになってしまっていることがあります。老齢犬の犬では、心臓の弁がうまく閉じなくなり血液が逆流することにより、心臓に負担がかかるようになります。
ネコでは、股の動脈が詰まって麻痺して、最終的には足が腐ってしまうというものもあります。また、心臓の筋肉が厚くなり、うまく機能しなくなることもあります。

これらの病気は、進行した後に病院に連れて行くと、いきなり集中治療が必要なことがあり、場合によっては助からないといった事態にもなりかねません。
定期的な検査で、早く病気に気付いてあげられるようにしましょう。

そんな時は、早めにご来院ください。

内分泌科

内分泌科

内分泌疾患は、気づかないうちに病気が進行し、しばしば見過ごされることが多い病気です。
主なものとして膵臓、甲状腺、副腎、性腺に関連する病気があります。

ご自宅で気を付けて頂きたいこと

食欲があり体重が増えていると、たいていの方は健康であると思われるでしょうが、
実はそれが病気であることもあります。また、「年だからしょうがない」と思い込むのは禁物です。
「今までと違ってきたな」と思われたらとにかくご相談ください。

当院の検査・治療

犬の糖尿病は、副腎疾患から2次的に起こることもあります。
血糖値が高く尿に糖が出ているからといって、インスリン治療を行っても、
副腎疾患を見落としていたら良好なコントロールはできません。
超音波検査で副腎の大きさを計測し、副腎皮質刺激検査で血中のコルチゾール値を調べることで正しい診断が下せます。
また、最近動きが鈍く、毛が抜けてきたのは年のせいではなく、実は甲状腺機能低下症であるかも
しれません。

当院では、院内で副腎、甲状腺に関する検査ができます。その場で診断できることで
迅速に治療が開始できます。

そんな時は、早めにご来院ください。

その他の症状

上記以外にも、分野を問わず、様々な多くの検査や治療に対応しています。
当院で対応が難しい症例につきましては、きちんと状況を把握した上で、適切な大学病院等の専門病院に紹介させて頂いております。
まずはどんな症状でも構いませんので、当院にご相談頂ければと思います。